STORY

私の母は、帯や着物の加工を手がける職人でした。
80歳を過ぎてもなお、現役で仕事を続けていました。

しかし、認知症を患い、
これまでのように仕事を受けることが難しくなりました。そのそばでサポートをしながら、母の手仕事を間近で見て、触れて、教わる日々。

気がつけば、母が積み重ねてきた技術を
少しずつ受け継いでいる自分がいました。

そして自然な流れの中で、
作品を作るようになりました。

母から教わったのは、技術だけではありません。
布を大切に扱う心、
ひとつひとつ丁寧に向き合う姿勢、
そして世代を超えても失われない帯の美しさです。

役目を終えた帯に新たな命を吹き込み、
現代の暮らしの中で使えるかたちへ。

それは、過去から未来へとつなぐものづくり。

「古都織工房らん」は、
受け継がれた手仕事と想いを大切に、
一点一点、心を込めて制作しています。